数年前から流行している「シームレスダウン」。

    シーム=縫い目 レス=無い

つまり縫い目のないダウン衣料のことですね。

糸と針の代わりに樹脂を溶かして圧着させています。 

縫い目がないから羽毛の抜けが少なく、保温効果も高く、縫い目からの水の侵入もないというメリットがある一方、これらのメリットを帳消しにするようなデメリットが存在することをご存知でしょうか?

シームレスダウンの圧着に使われている樹脂とは、ポリウレタンなのです。

ポリウレタン素材についてでも紹介したとおり、このポリウレタンは経年劣化します。2、3年で着れなくなるものも珍しくありません。シームレスダウンの圧着が経年劣化するとどうなるか。いままでパックされていた羽毛が下に「ストン」と落ちて溜まります。上はスカスカ下はモッコモコって感じ。

写真の矢印部分は本来、横に1本圧着が入っていた場所です。

立ったり座ったりの繰り返しで、特に劣化が早まったと思われます。

経年劣化はどうすることもできません。とめられません。そのあたりをご理解の上、ご購入ください。